Japanese Classical Literature at Bedtime
May 26, 2016
Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Seventh Night
第七夜
何でも大きな船に乗っている。
この船が毎日毎夜すこしの絶間なく黒い煙を吐いて浪を切って進んで行く。凄じい音である。けれどもどこへ行くんだか分らない。ただ波の底から焼火箸のような太陽が出る。……
May 7, 2016
Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Sixth Night
第六夜
運慶が護国寺の山門で仁王を刻んでいると云う評判だから、散歩ながら行って見ると、自分より先にもう大勢集まって、しきりに下馬評をやっていた。……
Apr 28, 2016
Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Fifth Night
第五夜
こんな夢を見た。
何でもよほど古い事で、神代に近い昔と思われるが、自分が軍をして運悪く敗北たために、生擒になって、敵の大将の前に引き据えられた。……
Apr 7, 2016
Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Fourth Night
第四夜
広い土間の真中に涼み台のようなものを据えて、その周囲に小さい床几が並べてある。台は黒光りに光っている。片隅には四角な膳を前に置いて爺さんが一人で酒を飲んでいる。肴は煮しめらしい。……
Mar 31, 2016
The Complete Haiku by Ryōkan, the Zen monk (21-40) /107
transcript
同じくば花の下にて一とよ寝む
須磨寺の昔を問へば山桜
この宮や辛夷の花に散る桜
散桜残る桜も散る桜
誰れ聞けと真菰が原のぎやぎやし
真昼中真菰が原のぎやぎやし
人の皆ねぶたき時のぎやうぎやうし
かきつばた我れこの亭に酔ひにけり
真昼中ほろりほろりと芥子の花
鍋磨く音にまぎるる雨蛙
夏の夜やのみを数へて明かしけり
風鈴や竹を去事三四尺
涼しさを忘れまひぞや今年竹
鳰の巣のところがへする五月雨
さわぐ子の捕る知恵はなし初ほたる
青嵐吸物は白牡丹
凌霄花に小鳥のとまる門垣に
酔臥の宿はここか蓮の花
わが宿へ連れて行きたし蓮に鳥
雷をおそれぬ者はおろかなり
Mar 24, 2016
Ten Nights of Dreams by NATSUME Soseki – The Third Night
第三夜
こんな夢を見た。
六つになる子供を負ってる。たしかに自分の子である。ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、青坊主になっている。自分が御前の眼はいつ潰れたのかいと聞くと、なに昔からさと答えた。声は子供の声に相違ないが、言葉つきはまるで大人である。しかも対等だ。……
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